マレーシア就職・転職をめざすひとは日系企業のリサーチを

マレーシアには日本の企業が数多く進出している。もともとマレーシアは地理的なメリットもあり、日本企業の海外生産の拠点として機能してきた。それに加えて近年の経済発展、円高、チャイナリスクなどの要因が加わり、ますます日本にとってマレーシアは魅力的な投資・進出先となっている。在マレーシアの日系企業も多く、現在でも新たに進出する企業が見られる。

 

在マレーシアの日系企業にはどのようなところが見られるのだろうか。2010年〜2011年の1年間で進出した企業だけでもアサヒグループホールディングス、良品計画、カネボウ化粧品、エレマティック、IHI運搬機械、日立キャピタル、カトーレック、SBIホールディングス、明星工業の各社が挙げられる。

 

これら日系企業にはいくつかの特徴が見られる。まず製造業が多いこと。在マレーシアの日系企業の約半分が製造業関連の企業となっている。これはやはり海外生産の拠点としての役割が大きく、とくに電気機器製造関連の企業が全体の約12%を占めるなど、マレーシアの工業国としての一面を垣間見せている。

 

ただ、順調な経済成長もあり、製造業以外の業種の進出も目立つようになっている。これは経済成長にともなう賃金の上昇、生活の安定化にともない消費が増えることを見越したもので、有力な消費市場としての進出となる。2013年には日本のコンビニ企業がマレーシアのハラル(イスラムの戒律に則った)食品企業と交渉を行っていることが明らかになった。遠からずコンビニやスーパーマーケットといった小売業の大手が日系企業としてマレーシアへ進出することが予想される。

 

最後に在マレーシアの日系企業の規模についても見てみよう。10億円以上100億円未満が全体の約32%、100億円以上1000億円未満が約28%。かなり規模の大きな企業がメインとなっている一方、中小規模の企業も多く見られるのが大きな特徴だ。マレーシアが生産拠点としてだけでなく、消費市場として魅力を高めていくことでより多くの企業、さまざまな業種が進出していくことになるだろう。