マレーシアという国や人種を知る

マレーシアといえばまず宗教に関して取り上げなければならないだろう。宗教はイスラム教。東南アジアにおけるイスラム教の中心ともなっており、現在東アジアに住む非イスラム教国に住んでいるイスラム教徒はマレーシアのイスラム教徒の見解を手本とすることが多い。もともと東南アジア地域でもっとも早くイスラム化した国でもあり、その歴史も権威をもたらしているのだろう。なお、先住民族に対してはイスラム教以外の信仰を禁じているものの、その拘束はそれほど強くはない。

 

国土について

国土はマレー半島南部とボルネオ島北部でなりたっている。ボルネオ島はインドネシアとブルネイと隣接しており、同じ言語、同じ宗教と、密接なつながりを持っている。密接なつながりといえばシンガポール。海を通して隣接している国だが、コーズウェイ(土手道)、セカンドリンク(大橋)の2ヵ所で結ばれており、緊密な経済的なつながりを保っている。ただ、政治的には衝突することも多い。気候は熱帯気候。ただ気温はそれほど高くはない。

 

人種について

マレーシアを象徴するのが人種、民族構造。マレー系(65%)、中国系(24%)、インド系(8%)をおもな人種として構成されており、民族間の対立や格差も見られる。1969年に起こった「5月13日事件」はマレーシアで起こった最大の民族対立として名高い(マレー系と中国系の対立)。現在でも格差の問題は解決されておらず、火種がくすぶる状況となっている。

 

人種に関しては混血系の住民も忘れてはならないだろう。「ユーラシアン」と呼ばれるヨーロッパ人とマレー人やアジア系移民との混血、さらに中国系とインド系の混血は「チンディアン」と呼ばれている。人口に占める割合はごく少ないものの、マラッカやペナン周辺に集中して生活しており、独自の生活習慣を保っているところもある。

 

先住民族はイスラム教を強制されているが、拘束はそれほど強くないと書いたが、生活習慣においても多様性が強く、必ずしもイスラム教一色ではない。ただそれが大きな社会問題に発展することはほとんどなく、多民族国家マレーシアらしさをもたらしている。